さらば冷やし中華、文豪と握手。
2016-09-12
この美しき星の上こんにちは。こんばんは。
東京お散歩ライターのユミです。
いかがお過ごしでしょうか。
こちら東京では、少しずつ秋の気配が立ち込めてまいりました。
この夏は何かと手間暇をかけて、朝に晩に主菜をこしらえることも多く、
主菜といってもまあ一皿料理がほとんど、という毎日であったのですが、
よく冷やし中華を作っては食べ、盛り付けてはすすり。
そんな日々を過ごしておりました。
ちなみに我が家は純然たる日本人で構成されている家庭なのですが。
なぜか醤油の代わりにナンプラーを。
万能ネギではなくパクチーを。
食材と献立のチョイスが、不思議と東南アジアに寄っています。
当然ながら冷やし中華も何だかその名とは微妙にずれた、
ハムやキュウリの千切りなぞどこにも見えない、
そんな代物に仕上がるわけで。
しかし、こう潮が引くように暑さが退いてゆくと「冷やし中華」も店じまい。
そろそろ食卓も衣替えの時節ですね。
そういえば、今年は少しだけ長めの夏休みがありました。
東京からあちこちへ。
用をかたづけ、人に逢うべく、長く電車に乗りました。
移動中の間延びした、中途半端な時間。
トルストイの『アンナ・カレーニナ』をめくりながら。
東京からロシアへ。
現在から過去へ。
なかなか語らう機会の少ない文豪としばしお喋り。
握手を交わし、
またこの日常へと戻ってきました。
季節の変わり目・セプテンバー。
めくるめくお天気模様が続くようです。
どうぞ体調など気をつけてお過ごしくださいね。
※冒頭の写真はジャズが爆音でかかっている吉祥寺のカフェ。
音楽さえなければ、とても過ごしやすい素敵なお店です。
ユミ