Logo

ceo blog社長ブログ

気分転換にならない

のっけから自己否定みたいになってしまうのですが(笑、
会社員の方が公募やコンテストへの応募を趣味にするのは、
現実的にはしんどいと思います。

私が美大に通いはじめて3年が経ちますが、
当初の自分の興味(裏テーマ?)として、
「美大での創作活動は仕事の気分転換になるのか?」
ということがありました。

40歳になってからはじめたマラソンは、
脳と体の疲労バランスをとるという面において、
明らかに気分転換になっていたので、
今度は「右脳と左脳」でバランスがとれるかということを、
実証研究しようと思ったのです。

で、やってみたら、ダメでした(笑

基本的には仕事と同じ思考をしているので、
疲労のバランスはとれない。
特にデザイン系はその傾向が強く、アプローチは仕事そのものです(笑

以前、何かの授業でデザインの先生が仰っていた、
「アプローチが似ているので、デザイナーで俳句好きな人は割といます。でも結局、仕事と同じことを考えることになるので、疲れて続かないんですね」
というコメントは、仕事と公募の関係をうまく表していると思います。
つまりジャンルの差こそあれ、公募は基本的に「制約」なので、
予算やリソースといった制約の下で解を見出す「仕事脳」と「公募脳」は似てきてしまうのです。

当社のお客様で一番少ないのは、男性・会社員の層。
働く世代は仕事に追われていて、
自分の時間を捻出するのが難しいというのが、
公募が趣味になりにくい一義的な理由ですが、
「使う脳が同じで、気分転換にならない」というのも、
大きな理由ではないかと考えています。