目のつけどころが、”シャープ”じゃない
2015-05-15
シャープの連結決算と中期経営計画の発表がありました。
中計については、開示資料にひととおり目を通してみましたが、
シャープの明るい未来は全く伝わってきませんでした。
●シャープが掲げた3つの重点戦略
事業ポートフォリオの再構築
固定費削減
組織・ガバナンスの強化
ポートフォリオの見直しが戦略として有効なのは、
商社などの「投資」的な色合いが強い事業群のケースであって、
「脱液晶」を意味しているということであれば、そこをもっと突っ込んで示さないといけません。
固定費削減、組織の強化に至っては、
当たり前にやることであって、戦略でも何でもないですよね。
伝わってきたのは、
実務的に成果物をとりまとめたであろう経営企画担当のご苦労だけで、
案の定、外部からの評価も散々のようです。
金融支援などもあって、一時的に危機はしのげたのでしょうが、
スッキリしない時間の長期化が懸念されます。