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実用第一号

ちょうど一週間ぶりの更新になりますが、
美大のスクーリングに参加しておりました。

今回の科目は「木工基礎2」。
「巻き上げ技法」という手法を使って「盛器」を製作しました。

巻き上げ技法といっても「?」ですよね。
巻き上げ技法はもともと「ブナコ」といわれていた木の加工法で、
無垢として使いにくい「ブナ」を有効活用するために考えられた手法です
(現在は「BUNACO」として商標登録されている)。
東北由来なので、ブナの子でブナッコ、またはブナをコイル状に加工するのでブナコ。

まずは、テープ状に裁断された木材をつなぎ合わせていきます。
※机にバサッと置かれているマステのような木材をつないでいきます。
木製テープ

次に、つないだ木材をぐるぐるに巻き上げます。
※ブナとウォールナットの2色で仮巻
巻き上げ

バームクーヘン状に巻き上がった材料を、
型を使って出来上がりのイメージに成形し、ボンドで固めます。
※高台に本巻したので、仮巻とは色味が逆に出ます

あとはカンナとサンドペーパーでひたすら磨き上げ、
塗装を施したら完成です。
※私の作品:(大)みかん用(小)あめ用

工程をかなり端折っているので、大した作業ではないように感じますが、
実際は6日がかりの製作なので、
企画・図面引きから始まり、素材加工、成形、仕上げと、
それなりに手が掛かります。

特に巻き上げは力(コツ?)が必要だったり、
カンナやサンドペーパー掛けはひたすら同じ動きだったりで、
後半はかなりの生徒が筋肉痛になっておりました。

ちなみに他の生徒の作品はこちら↓
※私のは手前の列、右の2つ。いつもながら地味な作風です…
DSC_0095

せっかく美大に通っているのに、
実際に家で飾ったり、使ったりしている作品はいまだ一つもなく、
今回の盛器が実用第一号になりそう。
壊れずに長く使えると嬉しいです。