「ランパス本」って知ってますか?
2015-04-21
「ランチパスポート(ランパス本)」ってご存知でしょうか?
簡単に言うと、
「ぐるなび」や「ホットペッパー」のような割引きクーポン本なのですが、
通常700円以上のランチが500円均一で食べられるというのがウリで、
高知の出版社によってパッケージ化されています。
現在、全国70以上のエリア(≒出版社)から発行されており、
累計190万部という売れ行きらしいです。
では、既存のクーポン本とどこが違うのか?
ポイントはいくつかあると思いますが、
・お店はランチに限定(ランチはほぼ毎日ニーズがある)
・ポケットに入らないサイズ(お昼に持ち歩く姿が宣伝になる)
・発行部数はmax.12,000部(売り切れ商法的に販売を加速させる)
といったところですが、優れているのは、
読者: 使えば使うほどお得に=1冊1,000円なので数回で元がとれる
お店: 無料で新規顧客を開拓できる
書店: 短期間で高実売 → 積極的に売ろうというインセンティブに
出版社:継続的な収入源に
の「四方良し」を実現したビジネスモデルということです。
どうせ毎日支出するのだから、少しでもお得に(+楽しく)
↓
1,000円払ったのだから、行かないと損
というユーザー心理をうまく行動サイクルに乗せています。
既存のクーポン本だとどうしてもこの部分の動機づけが弱くなるので、
うまいです。
「クーポン」とか言うと、すぐに「スマホ有利」と思ってしまいますが、
出版社ならではのアイデアで、大いに学ぶべきところがあります。
何しろ、公募ガイドも、
「630円 /でもらくらく元がとれちゃう」
なんですからね!