合成の誤謬
2015-07-06
栗田出版販売の債権者説明会に行ってきました。
午前10時30分にはじまり、一応、終わったのが15時前。
それも「この後、書店の部が始まるので」という理由なので、
まだ多くの債権者が質問したくて手を挙げているにもかかわらず、
途中で打切りになった格好です。
この間、質疑に応じたのは、ほとんど代理人の弁護士で、
現経営陣が回答する場面はほとんどありませんでした。
私もコンサル経験が長いのでよくわかるのですが、
こういったケースで良い再生シナリオが描けるかどうかは、
どこまで事業に対する深い理解があるかに大きく左右されます。
代理人は再建のプロかもしれませんが、
出版ビジネスについては素人です。
なので、事業に精通している当事者の協力が不可欠なのですが、
現経営陣は完全に当事者意識を失っています。
完全に代理人主導の「魂入ってない」パターンです。
端的に言えば、
代理人の説明する全体最適のロジックは理解できるが、
おそらく債権者は部分最適に走るだろうということです。
(合成の誤謬が起こってしまう)
近々、修正提案があるということなので、
どうなるのか見守りたいと思います。
(今日のブログはわかりにくくてすみません)