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ペヤングの不思議


「ペヤングソースやきそば」の販売が再開されました。
ものすごい売れ行きで、
関東地区以外での販売再開の時期が延期されるとのこと。

販売停止になったのが、去年の12月。
約半年ぶりの販売ということになりますが、
ちょっと不思議に思っていたことがあります。

それは「よく会社が潰れなかったものだ」ということです。

ペヤングを販売する「まるか食品」のコーポレートサイトを見てみると、
ペヤング事業だけの一本足経営のように見受けられます。

つまり、この半年間は売り上げがほぼゼロだったはずなので、
普通に考えると壊滅状態、会社存亡の危機です。

気になって、
まるか食品の企業情報をみて納得です。

年商約80億円、利益は10億円の安定収支を継続しています。
バランスシートは開示されていませんが、
おそらく超キャッシュリッチな状態にあるものと推定されます。

製造がストップしても必要となるキャッシュアウトは人件費くらいなので、
仮に平均年収400万円として、従業員100名×半年で2億円。
これくらいのマイナスであれば、十分吸収できる水準です。

リスクマネジメント(危機管理)は全ての企業に求められるものですが、
財務が盤石であれば、多少のトラブルであればワーストシナリオは避けられる。
逆に財務基盤が弱いほど、リスク許容度が小さいので、
より危機管理が重要になってくるということです。