もっとユーザーを知りたい
私が調査・分析好きというのは、
身近な人はわりとみんな知っていることだと思います。
ひとつの事象を理解しようとするときに、
一見関係のないようなものも含めて、
まずはできるだけ多くの情報を集め、
様々な角度から光を当ててみる。
そうするとこれまでの常識や思い込みとは違った、
もっと本質的な部分が見えてきたりします。
公募ガイドのユーザーを知りたいとき、
インタビューやアンケートなどの直接的な情報だけではなく、
ある特定のコンテストを定点観測し、
応募頻度、ライフタイム、応募点数などを属性別に追いかけてみたり、
逆にいろんなスタイルのコンテストをやってみて、
そこへの応募者の特徴を調べてみたり。
サイトのアクセスを恐ろしく細かく分析したり、
本屋さんでどんな流れで公募ガイド誌を手に取るのか観測するのも面白い。
私が美大に通ってるのは、
自分が創作者となる臨床実験の意味合いもあります。
そういうことをやっていると、
芋蔓式に調べたいことやアプローチのアイデアが出てきて、
どんどん理解が深まっていきます。
ユーザーのことをもっと知りたい、
そのためにいろんなアプローチを試したいと思いながら、
5年経ってしまいましたが、
そろそろそういう状況にもっていきたいです。