雨と強風の下山路
2024-12-23
山記前回の続き。
白髪小屋に泊った翌日。
朝6:30、良い天気です。
日の出を横目に楽しい登山の続きです。
今日は剣山までの縦走してから下山の予定。
広い草原地帯に出ました。
標識には、「平和丸」。
そう、この辺りまではとっても平和な登山でした。
起伏の少ない一本道。
とても歩きやすいのです。
ただ、雲がどんどん厚くなってきています。
そろそろ降り始める頃。
降り始めました。
いやな予感はしていたのですが。
この写真を撮ったのが7:34。
で、次の写真が11:00。
なぜこの間がないかというと。
とてつもない風雨に見舞われ、カメラを出すこともできないような状況だったのです。
耐風姿勢をとらないと、風で体が持っていかれるような状態。
さらにガスで方向が分からず、間違った尾根を下ってあわてて戻ったり。
雹が降ってきて全身打ち付けられたり。
首のない鹿の死骸が転がっていたり。
剣山の山頂はあきらめ。
様々な困難を乗り越えて、やっとリフトの駅までたどり着いたのがこの写真。
もちろん、強風のためリフトは運行中止です。
下山しました。
こんなに身の危険を感じた登山は初めてでした。
といってもなかなか伝えられない恐怖体験でした。
風って写真に撮れませんから。