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『アンダーグラウンド』という映画を見ましょうね!!!!

なんとなくおすすめの映画紹介をすることにしました。法人ソリューション部のムネです。

今日紹介したいのは、「(良い意味で)見終わった後にぐったりしてしまうランキング」1位の作品。1995年のパルム・ドール受賞作、エミール・クストリッツァ監督の『アンダーグラウンド』です。

https://youtu.be/QzWOYvrfCPI?si=gIOMenIxmuqnucxq

【以下ネタバレあり】
舞台は第二次世界大戦中のベオグラード(セルビア)。メインパーソンはナチスの侵攻に抵抗を続けるマルコとクロという二人のパルチザンたち。
ルパン三世よろしく陽気で軽やかに戦火を生き抜く二人ですが、ナチスによるパルチザン狩りは激化の一途をたどっていきます。そうして危険を感じたマルコは友人のクロを自宅の地下室に匿い、秘密裡に武器製造に従事させます。
密造の甲斐もあって、無事戦争は終結。表の世界で戦争を勝ち抜いたマルコと、それを裏の世界から支えたクロ。二人のひたむきな努力は、セルビアを解放へと導いたのでした……。

とまあ、ここまでが序盤。この映画が本当に魅力的で、かつ恐ろしい映画であるゆえんは、これ以降の展開にあります。マルコはクロに「戦争が終わった」ことを告げず、地下室に閉じ込め続けるのです。

つまりこの映画は「戦争が終わったことを知らされることなく、地下室で革命へ熱い思いを燃やし続ける男の数十年を描いた」悲劇。
何たる切なさ。ひとり真実を知るマルコは、地上の世界で「祖国の英雄」たる扱いを受けています。その間、まだ戦争が続いていると信じているクロは、地下室で粛々と武器を作り続けているのです。

人生のほとんどを地下で過ごす運命。あまりに悲劇的な物語です。しかし、実際に映画を見てみるとその印象は大きく異なるはず。ラッパの音は陽気に鳴り響き、くだらない野卑な言葉が飛び交う様はまさしく喜劇。

その滑稽さと、そこで描かれる人生の無常さがたまらないわけです。悲しい感じだから悲しいのではなくて、楽しい感じだから悲しいんです。

全人類にに見てほしい映画です。ぜひ!(なんと12/27までYouTubeで無料公開されているらしいです。寝る間を惜しんででも見るべき!)