公募ガイド社最難関仕事 - 掃除ガチャから始まる魔の30分 -
情報戦略部のエンジニアとして入社して半年が過ぎました。
私は元々、エンジニア畑の人間で高校卒業後はITの仕事を中心にやってきたこともあり、大抵のシステム改修はそれなりに対応できます。(最近のモダンな技術は弱いかな…)
リーダ業務やプロジェクトマネージャも経験してきたのでマネジメントもそれなりに嗜んでおります。
そんな私なので当社の仕事をソツなくこなしてきたのですが、ここにきて苦手な仕事があることが判明しました。
それは掃除です。
あの雑巾を持って社内を駆け回りゴミを回収しながら掃除機でブーンする、あの掃除です。
当社では月曜日の朝に30分間のお掃除タイムがあります。
これはくじ引きで決まります。やりたい箇所を掃除するのではなく運です。人はそれを掃除ガチャと呼びます。
通常のガチャであれば課金すればどうにかなりますが当社の掃除ガチャに課金要素はありません。
掃除ガチャの内容としては「掃除機」「トイレ掃除」「倉庫整理」「机掃除」「流し台掃除」など様々です。
内容によって当たりハズレがあるのはガチャとして当然です。
その中でも最難関仕事となるのは「文具棚の整理」です。
なぜ最難関かって本来文具棚はそんなに散らからないのです。
散らかっていない文具棚をどうにか工夫して30分間掃除をしないといけないのです。
引き出しを開けた瞬間、出てくるのは割と整理された文房具の数々。(そりゃ、毎週整理してるもんね…)
「何を整理しろと……」という気持ちを抑え、私は冷静に備品の1センチのズレを直すかの如く整えます。
そう、30分と掃除の時間が決まっている以上、私は心を無にして文具棚と向き合う大義名分があるのです。
「文具棚の中を全部出してしまい直せば30分過ぎますよ」
―――良案ですが、私がそんなことをしたら更に汚くなります。
「輪ゴムの数を数えていれば30分過ぎますよ」
―――名案ですが、私がそんなことをしたら眠くなります。
ちなみに「文具棚の整理」担当者にはもう一つ「不要用紙のゴミ捨て」仕事があります。
こちらは本当に不要かを心眼で見極めて梱包し1階のゴミ捨て場に持っていく、誰でも出来る簡単なお仕事です。
枚数も大したことないので10分かからないです。
そうして私は再び「文具棚の整理」と向き合うわけです。
そのころになると皆、おおよその掃除を終えて雑巾を洗ったり後片付けが始まっています。
要するに他の掃除場所を手伝う、といった選択肢はこの時点で既に消え去っているのです。
ここまで読んでくださった読者の皆様は気が付いているでしょう。
そう、「文具棚の整理」に雑巾は不要、つまり後片付けの工程が無く、整理された文具棚と向き合う地獄のラスト数分間が始まるのです。
本日は流し台の掃除で良かったのですが、次回は「文具棚の整理」を引くのではないかと毎週ドキドキする月曜日を過ごすことになりそうです。
YuE