本棚考:『ゆとり日記』のババさんが「引越に当たって本棚を自作しようと思っている」そうなので、もし少しでも参考になればと我が家の自作本棚を紹介してみむとてするなり(後編)
どうも、プランナーの宮洋輔です。我が家はテーブル代わりに卓球台を導入しておりまして、それを話すとほとんどの人に「え?!」という反応をいただくのですが、こんな感じです。
JT「大人たばこ養成講座」や東京メトロ「家でやろう」シリーズなどの代表作で知られるアートディレクイター/イラストレーター・寄藤文平さんの事務所が、作業机として卓球台を使っていらっしゃっており、これは確かにいいアイデアだなと。作業が立て込み、色んな資料を拡げたい時は全面を拡げ、必要のない時はたたんだりできるのに卓球台が最適だそう。確かにね。
とはいえズボラな私は常に全面展開。たたんだことは1度しかありません(以前買った折りたたみ自転車も、結局たたんだのは引越の時だけ…)。ちなみに卓球経験はほぼなく、中学生の時の体育で1・2度やったことがあるのみ。本来の用途としてはまったく活用できません。
―――閑話休題。本棚の話に戻りまして、この写真の右側に写っているのが自作の本棚です。いろんな本や雑誌が満ち満ちているので雑然とした雰囲気になってしまっていますが、引っ越し直後の何も入っていない状態(あ、ウソをつきました。下段のフォルダ部分にはみっちり雑誌が整理されて格納されています)だとこんなにスッキリ、シンプルな佇まい。
白く塗装された木板を壁のある限り渡し、ポイントポイントでコンクリートブロックを積み、柱としている構造体です。いたってシンプルなため、どんな家に引っ越したとしても、その部屋にあわせて構築することが可能です。
茅場町→麻布十番→代々木上原→高田馬場と、初めて一人暮らしを始めてからすでに4物件目ですが、引っ越しのたびに板とブロックを買い足し買い足し、どんどん成長を続けています。この「いつでも同じ規格で買い足すことが可能」なフレキシブルさが、1番の特長となります。
ブロックを積んで、その上に板を渡して…の繰り返しなので「ぐらつかないの?」「地震は大丈夫?」と心配されることも少なくないのですが、意外や意外。3.11の時も、上のほうの板がちょっとだけズレたのみでまったく崩れたりなどありませんでした。
本や雑誌が充填されることで重みが増し、下に対する押さえつける力が非常に高い為ズレにくい、という奇跡のなせる業です。ですので、本が入ってない、スッカラカンの時に大地震が来るときっと崩れてしまうと思います。
このように、下からただ無心で積み上げるだけで本棚になっていきます。が!ブロックの柱と柱の間の距離をとればとるほど、渡している板にかかる荷重でしなってしまう為、どれくらいの幅で柱を立てるかは、毎回試行錯誤です。柱はできるだけ少なくしたい(その分本がいっぱい収納できる)けど、強度が弱くなってしまう…というバランスのせめぎあいです。
特に両端は柱で終わらないよう立ててるので、強度が一番弱くなるところ。雑誌がぎっしり詰まった無印良品のフォルダを設置してみると、たわむたわむ。これはやりすぎなので、ブロックをもう少し外側に調整せねば…という感じですね。(フォルダ5個分だと上記のようにしなるため、最終的にはフォルダ3個分の位置で確定しました)
いかがだったでしょうか。「大きい本棚が欲しいけど、引っ越した先でも収まるか不安」という方は多いと思いますが、部屋に応じて変化していける(いつでも買い足せる)(そして成長を続ける)本棚というのもアリなのではないでしょうか。もし参考になったという人が1人でもいらっしゃったら幸いです。では。