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映画「万引き家族」

やっと観てきました。
是枝監督の「万引き家族」。
公開されて1か月以上が経つというのに、土曜日のTOHOシネマズ日比谷は満席でした。

『今にも壊れそうな古屋に、日雇い仕事の夫・治と妻の信代、息子の祥太、信代の妹・亜紀が、
祖母・初枝の年金を頼りに暮らしていた。
治と祥太が連携プレーで万引きに精を出していたある日、治は団地の廊下で凍えている
幼い女の子を見つけ、家に連れて帰るが……』(「ぴあ」映画生活のあらすじから)

話が進むうちに、「あれ?この家族は、家族なのかな?」という疑問が沸き上がってきます。
そして観ていると「私が思う家族って何だろう」という気持ちに変わっていきました。

血縁関係をもとに築いた関係性を「家族」と呼びますが、果たしてそうなんですかね。
人が人を大切にしたいと思う気持ちに血縁なんて関係ないし(そもそも夫婦は赤の他人だし)
たまたま、その家に生まれただけで、お父さんともお母さんともしっくりいかない、
そういうことってよくあります。
どうして「家族」って一緒にいなくちゃいけないんだろう、とそんなことを観ながら
考えていました。

一緒に観に行った友人と観終わったあと、あれこれ映画について話したのですが、
印象的だと思ったシーンも違うし、解釈も違って、この作品は、観たあとに、
自分が当たり前だと思っている価値観とか、その人が日ごろ考えていることがすけて
みえる、ちょっと恐ろしい映画かもしれません。

そして、名作に共通する「あの登場人物たちは今頃どうしているんだろう」と
思い出す、素敵な作品でした。