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「第13回 文化庁メディア芸術祭」受賞作品を発表!

「第13回 文化庁メディア芸術祭」のプレス向け受賞作品発表会に行ってきました。
毎回、話題作などで注目の高い同賞を楽しみにしていた、編集部の(理)です。
「いままでの文化芸術は、ジャンルによって上下関係があった。しかしジャンルに優劣はないという考えのもと、各ジャンルごとにすばらしいものをみていこう。アニメーション、マンガ、ゲーム、メディアアートなどを積極的に評価し、日本らしさにも注目していこう」というのが同賞の設立の始まりとのことです。
これらを踏まえての受賞作品は、なるほどと納得されるものばかりでした。
【受賞作品一覧はこちら】
第13回は、認知度、注目度も高まり、世界54ヶ国・地域から過去最多となる2592作品の応募がありました。
海外からの参加も増え、作品のクオリティも世界レベルで高くなっているそうです。
それを象徴するように、今回初めて日本独自の芸術である「マンガ部門」で海外の作家が入賞しています。
また、ここ2年~3年の傾向としては、モバイル系のプラットフォーム、開発用キットなどが一般に提供されることにより、オリジナルのモバイル作品やサウンド系パフォーマンスなど、新しいタイプの作品が目立ってきたとのことです。
細田氏今回、アニメーション部門大賞の細田守氏(左)と、
マンガ部門大賞の幸村誠氏(下)が来場し、
作品に対する思い入れなどを話してくれました。
受賞作品は「サマーウォーズ」。
満を持して送り出した最新作です。
幸村氏受賞作品は「ヴィンランド・サガ」。
11世紀初頭の北ヨーロッパとその周辺を舞台に繰り広げられるヴァイキングたちの生き様を描いた歴史マンガ。
「何から話せばいいのかわからず・・・」と、いきなり得意だという「田中角栄」のモノマネを始めた幸村誠氏。
取材のために訪れた北欧のことや、資料だけで一番大きなトランクが一杯になり、何十キロにもなってしまったなど、楽しいエピソードを話してくれました。

2人細田氏より、「田中角栄以外にできるモノマネは・・・?」とふられ、
ザクが攻撃を受けてやられるときの音?など、
かなりマニアックなモノマネも披露してくれました。
また、「特別功労賞」を贈られたアニメーターの故・金田伊功さんについて、
本来、功労賞とは存命者に贈られる賞であるが、7月に急逝した金田さんは、
後のアニメのスタンダードな表現を作り上げた人、アーティストとして認可されるなどの成果もあり、
今回「特別」として贈られたようです。
「第13回 文化庁メディア芸術祭」は下記の日程で開催されます。
会期:2010年2月3日(水)~2月14日(日)10:00 ~18:00 
会場:国立新美術館(東京・六本木)【観覧無料】
上映会、シンポジウム、プレゼンテーション、パフォーマンスなど、メディア芸術の今を体感できるライブな展覧会、
数ある映画祭など目じゃないほどの充実したものになるとのことです。
これを機会にぜひ、足を運んでみてはいかがですか?