やる気が出る理由
2018-07-19
読者の方から、
「公募ガイドを読むと、やる気が出てきます。」
と言われることがあります。
私は長らくその意味をわからずにいました。
「よし、受かってやるぞ」とか、
「(特集などを読んで)これなら自分もできそう」とか、
最初はそんなことなのかなと思っていましたが、
それはたぶん違います。
「創作意欲」と言うと、
少しぼやけてしまうのですが、
大喜利で面白いお題を出されて、
「よし、一発、笑わせてやろう!」と必死で考え込む感覚。
「走れば走るほど、空気をキレイにする車を作れ!」と命を受けて、
やる気満々になる車のエンジニアの感覚。
「そうだ、京都行こう。」と聞いて、
思わず手帳を開きたくなる女子の感覚。
なかなかうまく言えませんが、
公募ガイドを読んでムクムクとわき起こる気持ちは、
そんな感覚に似ていると思います。
実際、お取引先を訪問した際、
初めて公募ガイド誌をご覧になった方が、
「うわっ、こんなのあるんですか!?これ、俺、応募しようかな!」
と盛り上がるのはごく普通の光景です。
(現実はそこから応募するまでの道のりが険しいのですが…)
公募やコンテストは、やる気を喚起する心地よい制約であり、
より良い作品を生み出す効果的な仕掛けです。
また優れた作品は、次のやる気を生み出す原動力にもなっていて、
高レベルで回を重ねている公募は、
例外なくこのサイクルがうまく構築されています。
それを理解するのに、
何だかんだで3年くらい掛かってしまいました。