綺麗ごとだけでは食べていけない。
2015-02-16
黒田選手が広島カープに帰ってきました。
年俸4億円らしいですが、メジャー残留ならその約5倍の契約を交わせる可能性もあったらしいです。
今年、京大からロッテに入団した田中投手は、
一流企業に就職できた可能性を捨てて、プロ野球界に飛び込みました。
二人とも「経済合理性」ではない、「自分の軸」で人生を選択している点では同じですが、
人生のステージという観点からは、ちょっと違った見方ができます。
フィナンシャル・インディペンデンス(経済的自立)という言葉があります。
「お金のためにあくせく働いたり、不安になったりしなくて済む状態」のことを言うのですが、
黒田投手は既にこの状態にあると考えられます。
一方で田中選手はそうではありません。
「失敗しても学歴を生かして球団フロントに転身できるだろう」という意見もあるでしょうが、
もし自分が田中選手だったら、どうでしょう?
転職や起業する時に、同じような岐路に立たされることがあります。
「自分のやりたいことか、お金(安定)か」
転職、起業を経験してきた身から言えば、
我々レベルだとまず考えるべきは、「綺麗ごとだけでは食べていけない」ということです(笑)
「衣食足りて礼節を知る」ではありませんが、
ほとんどの人は経済的な安心があってはじめて次のステップを考える余裕が生まれます。
転職や起業を考えている人は、一時の思い込みや感情に流されるのではなく、
冷静さと熱意に加えて、周到な準備をもって、自分のキャリアパスを考えて欲しい、
プロ野球のキャンプ報道を見ながら、そんなことを思いました。