感と度胸と根性
2025-10-09
この時期になると、数字が脅迫的に今期を反省させてくれるようになります(弊社は12月決算です)。
かつてコンサルや銀行に勤めていたこともあって、戦略や財務で考えることは苦手ではないのですが、自分で事業を動かしてみてつくづく思うのは、ビジネスがうまくいくかどうかは、結局のところ「感と度胸と根性」だということ。
もちろん、頭の良さや論理的な思考は大切です。判断スピードは上がるし、リスク管理にも役立ちます。でもそれは、あくまで“時短”や“最適化”の話であって、事業の成否やスケールには直結しないことが多い。
どれだけ完璧に設計された100点のビジネスモデルでも、動かさなければ0点。逆に70点の構想でも、実行してやり切れば、ちゃんと70点は取れる。この「突っ込んでいって、やり切る」ということが、実は一番むずかしい。
頭のいい人ほど、成功/失敗をロジックで捉えがちです。リスクが見えると慎重になり、なるべく手間をかけず、効率的に成果を上げようとします。
でも、現実の事業が想定通りに進むことはまずないので、ときには、人を巻き込み、チームの熱量を動かし、タイミングよくマーケットの風に乗れるかどうかが、勝負の分かれ目となる。
そうした「流れ」や「気配」を、自分のセンスで察知できるかどうか。「これは来るかも」と感じたら、自分の感覚を信じて、ドンとリソースを投入し、最後は根性でやり切る。
それが今のところ、私が実感している会社経営のリアルなので、あんまりごちゃごちゃ考えすぎず、これまでの人生総決算で「良い」と思ったものは、自分を信じてやってみようかなーと思います。