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公募・コンテストとは? 募集の目的と内容の区分を徹底解説

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これからコンテストの開催をご検討されている方に向けて、まずは「コンテスト」と「公募」の違いについて詳しくご説明します。

 「公募」は不特定多数に向けての募集、「コンテスト」は優劣を競う

年間2万件以上も実施されている「公募」(公募ガイド社調べ)。
小説や絵画、写真、レシピなどの創作物を対象にしたものもあれば、株式の売り出しや証券勧誘、人材、事業所などを広く募集しているものもあります。
一方、芥川賞や直木賞、サラリーマン川柳など「コンテスト」という形式で作品を募集するイベントもあります。
ここをご覧になられている方の多くは、後者の「コンテスト」をイメージされている方が多いと思いますが、ここで改めて「公募」と「コンテスト」と違いについて解説していきます。


 まず、「公募」「コンテスト」の意味をそれぞれ確認してみましょう。

「公募」:広く一般の人に呼びかけて集めること。「スターの相手役を―する」

旺文社標準国語辞典

「コンテスト」:ある事について、たがいに優劣をくらべ合うこと。競争。競技会。「美人―」

旺文社標準国語辞典

 「不特定多数に向けての募集」=「公募」であることがわかります。
その条件を満たしていれば内容に制限はなく、人材、株式、証券、事業、パブリックコメント、作品、アイデアなどなんでも問題ありません。

 

一方、コンテストは「優劣を競う」=「競争」に重きを置かれていることがわかります。「優劣を競う」ことができるものでなければならないため、募集内容は能力や技能、創作物に限定されます。
必ずしも「不特定多数」に向けられているわけではないため、対象が限定される場合もあります。

ただし、公募とコンテストは全く異なる募集形式というわけではなく、重なる部分も多くあります。
 「公募」で創作物を募集する場合は「コンテスト」でもあり、応募対象が限定されていない「コンテスト」は、「公募」と言い換えることもできます。

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公募ガイド社では、「公募」でもあり、「コンテスト」でもあるイベントを主として取り扱っており、「対象が不特定多数であり、能力・創作物を募集して優劣を競い合う催し」を「公募・コンテスト」と定義しています。

コンテストを開催する3つの目的

主催者にとって、コンテストを開催する動機や目的はさまざまですが、その開催目的は大きく以下の3つに分類できます。

  1. 認知拡大
  2. 才能発掘
  3. 競争原理

訴求したい応募者層や目的によって作品ジャンルや内容が大きく変化するため、開催目的を明確にしてそれを達成できる公募にしなければなりません。

認知拡大

コンテストは一般の人々に知ってもらうためのプロモーション・マーケティング活動の一環(認知拡大)として活用できます。
プロモーションも、企業の商品・サービスの販促や、地域プロモーション、啓蒙・啓発活動などさまざまです。

 

伊藤園が開催している「お~いお茶新俳句大賞」は、発売プロモーションの一環として開始されました。
従来の俳句とは異なり、季語や定型などのルールは設けない、誰もが楽しめる「新俳句」を募集。自社製品のプロモーションのみならず、学校応募を促進し日本文化教育にも寄与しています。
これまでの累計応募総数は3,500万句を超えており、商品プロモーションの面から見ても、日本文化振興の面から見ても認知拡大が成功した例と言えます。

 

このように、公募をプロモーションとして成功させるには

「応募数を多くする」=「応募のハードルを下げる」=「誰でも応募できる」

必要があります。
そのため、認知拡大を主眼に置く公募は創作ハードルが低い「ネーミング」「標語」「キャッチコピー」や短詩系の「川柳・俳句・短歌」、比較的短文の「エッセイ」、SNSと相性の良い「写真」などが多い傾向にあります。

才能の発掘

各出版社では多くの文学賞や漫画の新人賞等が開催されています。
ここでは今後活躍できる作家を見つける(才能の発掘)ことが目的となり、将来プロとして活動したいと考えている方々が応募してきます。
村上春樹氏を輩出した講談社「群像新人文学賞」や、湊かなえ氏が受賞した双葉社「小説推理新人賞」、アート公募の「岡本太郎現代芸術賞」などは才能の発掘を主な目的としています。
受賞者にはさまざまな活躍の場が用意されていることが多く、才能ある人材募集の側面も少なからずあるでしょう。

競争原理

自由競争により市場が活性化され、競争の参加者たちに対し、よりよい製品やサービスを市場に供給することを促すのが、競争原理です。
コンテストはこの競争を活用した仕組みであり、自由競争に任せることで供給と需要のギャップが自動的に調節され、適切な価格で適切な作品を採用することが可能となります。

 

ロゴマークやキャラクターデザイン、商品化を予定しているコンペティションなどは、良い作品を採用することが一番の目的です。
良い作品を手に入れるためにはプロのデザイナーに外注することも可能ですし、社内でデザイナーを雇用することもできるでしょう。外部に発注する場合、デザイナーに発注すればある程度の品質の作品が出来上がりますが、選択肢は限られてきます。
一方、公募形式にすると多くの応募者からバリエーション豊かな作品が提案されるため、必然的に選択肢は広がり、主催者が思いもつかないような良い作品が提案されることがあります。

 

しかしながら、公募の開催には多くの時間と労力がかかることも事実です。
外部に発注すればデザイナーとのやり取りとデザイン費のみで済みますが、公募の場合、企画、告知、作品管理、結果発表など人的・時間的コストも大幅にかかることを忘れてはいけません。

これらをまとめると、以下のようになります。

〈目的に応じたジャンル〉

 

 メリット
消費者参加型高い興味・関心の獲得
ストーリー性長期的に飽きのこないプロモーション活動
「認知拡大」以外の目的の達成「競争原理」「才能の発掘」の同時並行的な達成

開催目的を明確にして、目的に沿ったコンテストを開催しましょう

それぞれの公募には重要視する目的がある一方で、複数の狙いをもとに開催されている場合がほとんどです。
「宣伝に使用できる標語を決定して、同時に活動内容も広めたい」「多くの才能を競わせて、トップを決定したい」など、今まで上げた3つの目的を複合して同時並行的に達成できるということが、公募を開催する最大のメリットと言えます。また、近年ではSNSをはじめとした新メディアの台頭により運営方法も大きく簡素化され、作品が集まりやすい仕組みが整えられつつあります。

 

コンテストはただやみくもに開催すればいいというわけではなく、募集目的と募集する内容がずれてしまうと想定を下回る応募数になってしまい失敗してしまうことが多くあります。
公募ガイド社では、開催を検討されている皆様の目的を把握し、成功に導くための最適なソリューションをご提案させていただきます。
コンテストの開催をご検討されている方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。