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国際芸術コンペティション「アートオリンピア」

アートオリンピア事務局 信永元久様

アートオリンピア2024

キービジュアル

公募ガイド社がご支援したこと

  • Kouboプランナー(スタンダードプラン7カ月、審査パッケージ)
  • 最終審査会当日の業務サポート
  • 郵送DM、バナー広告などの告知

前代未聞のアート公募をKouboプランナーで実現!「公平・公正」と「効率化」を加速させるWEBの活用とは

才能あるアーティストの発掘とその活動を支援する国際公募展「アートオリンピア」。山口文化財団が2015年から主催し、最高表彰金1000万円、毎回2000点以上の応募数がある大規模なアートコンペディションです。
2024年の第5回開催時にはKouboプランナーをフル活用していただきました。公募ガイド社を選定するまでの背景や、利用前後でどのような変化があったか、今後の展望や公募ガイド社への期待などを、アートオリンピア事務局・信永元久様に伺います。

「世界で一番」のアートコンペを目指して

——まず、アートオリンピアについてお聞かせください。数あるアートコンペティションのなかでも、規模や取り組みなど革新的なスタイルです。

アートオリンピアは、熱海山口美術館オーナーの山口伸廣が「国内のアーティストをもっと世界に紹介したい、そのために世界に開かれた公明正大なアートコンペを開催したい」という思いで、2015年にスタートしました。
現状、日本のアートコンペの傾向として、審査過程が見えづらい点が課題だと考えています。また、上位入賞者には常連の名前が多く、それ以外の人がなかなか食い込めない。その「壁」をまず取りたいという思いがあります。これまでに見つかっていない人材にスポットライトを当て、日本のアートを盛りあげていきたいですね。

運営側だけでなく応募者側のコストも解消

——公募ガイド社にお声がけいただく前後での変化を伺いたいと思います。

以前は、応募時に作品を搬入していただく形式でした。数千点の作品が届くため、保管場所の問題、応募者側の梱包や発送コストが大きい点などの課題がありました。主催者側も、コンペ終了後の返送コストが発生します。また、審査のたびに出し入れするとなると、どうしても作品を損なってしまうリスクを抱えることになります。作品の状態を考えれば、できるだけ動かさない方がいいですから。
こうしたさまざまな要因から画像審査に切り替えようと判断し、数社にご相談しました。
公募ガイド社さんはコンテストに関する専門誌も発行されていること、最も柔軟に対応していただけることから依頼するにいたりました。WEB応募を開催するにあたって、こちらが求めていた要件がすでに用意されていた点が大きいです。

——WEB応募で必要とされていた要件とは?

添付できる画像の解像度が高かったことや、応募作品を一覧表示した際に、サイズや素材などの情報も表示できる点ですね。他社では画像だけが表示されるようなシステムもありましたが、ある程度の情報を表示できる機能は必要でした。作品画像を大きく表示し、直感的に操作して審査できる点もポイントでした。

点数集計の速さは、審査員・応募者の双方にメリットあり

——WEB審査やKouboプランナーについて、審査員の方々はどのような反応だったのでしょうか?

大学の教授や評論家、キュレーターなど、普段からお忙しい方々に審査を依頼しています。一次審査では2000点以上の作品から入選作品200点を選出しますが、以前は全員が倉庫に集まり、朝から晩まで一日がかりで審査を行なっていました。
Kouboプランナー導入後は、WEB上で審査員それぞれのご自宅や仕事場から、それぞれのペースで見ていただくことが可能になりました。採点についても、以前は用紙に手書きして集計していましたが、WEB上で点数を入力し、あっという間に全員分が集計できる点も大きな変化です。現在のKouboプランナーは操作性も高いので、審査員の皆さんからも不満なく終えることができました。

——応募者の反響はいかがだったでしょうか?

すべての応募作品を点数評価し、上位500位の応募者にランキングカードをお送りしました。このカードは大変好評で「主催者からこうしたフィードバックをもらえるとは思わなかった」「記念になる」など、応募者からの声も多数寄せられています。
Kouboプランナーを使用すれば、全作品から上位500位を集計してこのようなランキングカードも容易に制作できます。また次回以降も応募しようという応募者のやりがいや、話題性にもつながったと思います。

 

最終審査はWEBでライブ配信を行いました。WEB上での配信は第1回から毎回行っており、審査の過程や審査員の議論などリアルタイムで発信することで審査の透明性を担保するという目的があります。
今回はKouboプランナーを使いながら、公募ガイド社のスタッフの方に集計をサポートしてもらい、システムを活用したリアルタイム集計が可能になりました。

Kouboプランナーに高まる期待

——今後、Kouboプランナーに新たに求める機能はありますか?

応募者との密なコミュニケーションをすべてシステム上に集約できたらいいですね。たとえばKouboプランナー上で応募者がマイページを持つ機能などがあれば、全体への連絡がもっとしやすくなると感じます。
また、公平・公正というコンセプトのもと、最終審査会のライブ配信は今後も継続していく予定です。発表の映像的な演出まで含めて、Kouboプランナー上で完結できたらとても便利です。

画像審査について、実際に実施してみると、海外からの応募者の撮影技術が極めて高い点に気づかされます。日本のアーティストはその撮影技術もまだまだの印象です。公募ガイド社として応募画像のサポートを行ったり、ノウハウの記事を出していただけたらうれしいです。自分の作品の魅力を画像に収めて発信することは、世界からの目に留まる一歩でもありますから。

——今後も主催者の方の意見を柔軟に取り入れ、より効率的で豊かなサービスを提供していきたいと思います。本日はどうもありがとうございました。

 

山口理事長フォト.png

山口文化財団理事長 山口伸廣さまより

私はこれまで、作品制作や美術館の設立等、30年以上アートに関心を寄せて参りました。
“アーティストの発掘や支援を行いたい”という長年抱いていた想いを実現させたのが「アートオリンピア」です。
応募作品すべてを得点制により、公平・公正に評価され、順位を決める国際アート公募展です。
このアートオリンピアによって、世界に認められる作家となり、アーティストとして一生生活できる人生を送ることができるきっかけとなれば幸いです。
 


審査風景.jpg
最終審査会の模様はYouTubeでライブ配信を実施