言葉処 其の1「WE ARE ALL ALONE」
2007-09-04
このコラムでは毎回言葉について記していきます。題して「言葉処」。
お茶処はお茶の産地、サッカー処はサッカーが盛んな土地で、「処」は「ところ」と発音しますが、「言葉処」は「ことばどこ」と読んでください。言うまでもなく回文だからです。
さて、ボズ・スキャッグスに「WE ARE ALL ALONE」という名曲があります。発売当初、確か邦題は「みんなひとりぼっち」でした。そうか、そういう孤独を歌ったものか、って違いますよね。完璧ラブソングです。
「ALL ALONE」は「一人きり」で、主語が「WE(君と僕)」ですから、これは「二人きりだね」と訳すのが正しい。
しかし、これを「EVERYONE IS ALONE」と解してしまったようです。歴史的大誤訳ですね。
かく言う私も、つい最近まで「みんなひとりぼっち」だと思っていました。そして、この名曲が流れるたびに、なんて孤独を感じるメロディーなんだと。もう、バカ!
ということで、今後毎週火曜更新でこのコラムを書いていきます。
お楽しみに。(黒)



