「鹿の王」観てきました
2022-02-09
考えごとこんにちは、いづみです。
上橋菜穂子原作、安藤雅司/宮地昌幸監督の
映画「鹿の王-ユナと約束の旅-」を観ました。
文庫本で4冊にもなる長編なので、
2時間に収まるのかドキドキしながら
観に行きました。
結果としては、うまいなぁという感想です。
上橋先生に取材した時にご本人も、
「ヴァンとユナの絆にフォーカスして」と
話していましたが本当に構成がうまかった。
無理くり2時間にまとめて薄めた物語に
するよりは、大胆に枝葉を落として
新しい花をつけたという感じ。
「玉眼来訪」の演出が超かっこよくて
お気に入りです。
あと私は色んな物語が「血縁の話」に
収束していくのがあまり好きではないのですが、
病を巡る「血」や民族の「血」の話をしつつ、
「血縁」の話ではないところがよかったです。
(けど血縁を否定しているわけでもなくてそこがまたいい)
原作よりもキーワード「血」が
強く出ていた気がします。
血縁よりも絆が強い、
とかいうと途端に陳腐化しますが、
遠くの親戚より近くの他人、
なんてことわざもあるし
そういうののほうが好きです。