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中山道を行く 第20週(最終週)

編集部の黒田です。
今回は、「中山道を行く」第20週をおおくりします。
第20週は大津宿を出て、昼過ぎに京都三条大橋に着いた。

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早朝、JR瀬田駅を出て、JR大津駅で降りる。昨日、旅を終えた地点に戻り、そこから徒歩の旅を再開する。滋賀は琵琶湖がある地で、ここからは京都まで平地だと思っていたら、峠があるという。山があるのか、しんどいなと思ったが、さほど高い山でもなかった。

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峠というのは小関峠といい、もう一方のルートは逢坂越えだ。逢坂越えのほうが有名だが、国道や町中を歩くようで、山道のほうが面白いそうだと小関越えを選んだ。途中、どこかの寺の脇を通ったとき、イタチかハクビシンのような動物がいたが、すぐに見失った。

このあたりは竹林などあって、なんだか京都っぽいぞと思った。峠を越え、ある小川を通ったとき、手前は滋賀県大津市、向こうは京都府山科区で、川一本の差。京都府民は滋賀県民を下に見て、滋賀県は滋賀県民で「琵琶湖の水、止めたる」と言うのだそうだ。

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正午前に三条大橋の手前まで来る。ここまであまり寄り道はしなかったが、標識に平安神宮とあり、滋賀では近江神宮に寄れなかったので、ここはと思い、少しだけ立ち寄る。確か、中学校の修学旅行で来たはずだが、覚えているのは大きな赤い鳥居だけだった。

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そして、ついに京都三条大橋にゴ~~~~ル。お江戸は日本橋から歩き始め、20日かけて、67の宿場を越え、135里34町余(約526.3 km)を完歩した。当初は実家近くの熊谷あたりで終わるつもりが、上州路、信濃路、木曽路、美濃路、近江路を踏破してしまった。

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思えば、群馬の碓氷峠に軽装で行ってしまい、万が一、ここで熱中症にでもなったらと死の恐怖を味わったのが山道にハマったきっかけだった。死の恐怖はやみつきになると言う。こうなったら四国八十八カ所のお遍路にも挑戦したいが、それは完全にリタイアするまでのお楽しみとしておこう。