中山道を行く 第17週
2021-09-14
中山道を行く編集部の黒田です。
今回は、「中山道を行く」第17週をおおくりします。
第17週は加納宿を出て、河渡宿、美江寺宿、赤坂宿、垂井宿、関ヶ原宿、今須宿を経由し、柏原宿まで行った。
このあたりは山道ではなく、ただの舗装道路を歩く感じ。宿場は多いが、距離はさほどなく、次々に通過。やがて関ヶ原駅まで来る。中山道を歩く旅はいったん中断し、駅前で自転車を借りて関ヶ原古戦場までかっ飛ぶ。初めて乗った電動アシストは楽ちんだった。
まずは家康の本陣跡を眺め、関ヶ原の戦いが決した決戦の地へ。だだっ広い田園風景の中、葵の御紋の旗が翻っていた。
次に石田三成が陣を敷いた笹尾山。ここは少し小高い山裾で、地の利としては断然有利という場所。そこから見下ろすと遥か先に松尾山が見える。
松尾山は西軍から東軍に寝返った小早川秀秋がいた陣地。ドラマでは秀秋軍は松尾山から一気に駆け下り、味方の大谷吉継軍を奇襲したように描かれているが、行ってみると山頂は山麓から徒歩で40分もかかる。「急襲」というのは少し大げさのような気がした。
大谷吉継は小早川秀秋が裏切るのを予想していて、関ヶ原に着くと真っ先にその前に陣を敷いたという。しかし、戦乱になると、監視はしていたものの、東軍との戦いに集中せざるを得ず、秀秋の動きに気づかなかった。あるいは、秀秋軍は加勢に来たと思ったか。
中山道に戻ると柏原駅まで歩く。ここで宿泊したいが、関ヶ原に泊まるところはラブホだけ。仕方なく大垣まで戻り、ビジネスホテルに泊まる。目の前に大垣城。関ヶ原の戦いに際し、石田三成が真っ先に入った城。行きたがったが、足が全く言うことをきかなかった。