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中山道を行く 第16週

編集部の黒田です。
今回は、「中山道を行く」第16週をおおくりします。
第16週~第20週は、ゴールデン・ウィークを使っての4泊5日の行程となる。初日となる第16週は御嶽宿から歩きだし、伏見宿、太田宿、鵠沼宿を越えて、加納宿で一泊した。

前日、仕事終わりに名古屋まで行き、カプセルホテルで前泊した。このときは2019年だったが、繁華街は「麒麟が来る」のポスターだらけだった。翌日、御嶽に向かう途中に「明智」という駅があったが、徒歩30分のところに光秀の生誕地、明智城があった。

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御嶽から先は山道ではなく、平坦な道をただ歩く。途中、遠くの山頂に山城が見えて、ガイドブックによると「猿啄城」とあった。信長に落とされた多治見修理の城だそうだが、先を急ぐので泣く泣くスルーする。城好きとしては残念だが、この先に念願の城があった。

夕方、加納宿(岐阜駅近く)まで到着する。いったん徒歩の旅は中断し、バスで金華山(稲葉山)に向かう。山頂には斎藤道三の稲葉山城(のちに信長が改名して岐阜城)がある。司馬遼太郎の『国盗り物語』を読んで以来40年、ようやく来ることができた。

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本当は徒歩で登りたかった。織田信秀(信長の父親)が斎藤道三を攻めて迫った城。信長が斎藤龍興を攻めた城。これを攻め手の気持ちになって登ってみたかったが、すでに30kmを歩いたあとの足は重く痛く、仕方なくロープウェイに乗ったのだった。

天守閣に登ると、眼下に長良川が見えた。天守閣は再建されたものだが、最初の天守閣は斎藤道三が作ったものだそうだ。道三、信長、秀吉もこの風景を見たかと思うと感慨深い。後ろ髪を引かれる思いで帰路に着く。明日はもう一つの念願の地、関ヶ原だ。