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第22回松本清張賞 額賀澪さんが受賞!

松本清張賞受賞者 額賀澪さん
4月21日(火)、松本清張賞の発表記者会見に行ってきました。
受賞したのは、都内広告会社勤務の額賀澪さん(24歳)。
額賀さんが初めて小説らしきものを書いたのは小学校4年生のとき。
その後、高校生のときに、全国高等学校文芸コンクールを受賞し、作家を目指す。
大学は日本大学芸術学部に進学し、在学中に、舟橋聖一顕彰青年文学賞を受賞。
その後も、坊っちゃん文学賞で佳作、別冊文藝春秋新人発掘プロジェクト採用など
実績を重ね、今回の松本清張賞の受賞に至りました。
選考委員を代表して選評を述べた北村薫さんは、候補作4編はレベルが高かったとしたうえで、
額賀澪さんの「ウインドノーツ」が独走だったと述べました。
選考会では、柳井政和さんの「T2」と、隆麻生さんの「怨空華」がまず落選。
「T2」はゲームシナリオの域を出ていないこと、
「怨空華」は作者の考えが生な言葉で表現されていることが落選の理由でした。
榎本まうさんの「所詮、ガス栓に火を点けるだけの人生」は問題作とのことでしたが、
軍配は「ウインドノーツ」にあがりました。
ただ、3作とも、「別の賞だったらあるいはひょっとして」というレベルだったそうです。
松本清張というと、ミステリーや歴史小説を思い出しますが、松本清張賞が募集しているのは、
幅広いジャンルの小説で、額賀澪さんの「ウインドノーツ」も吹奏楽部を舞台とした青春小説。
執筆は帰宅後の夜と休日で、過去には小説すばる新人賞や、新潮エンターテインメント新人賞など
に応募したこともあったそうです。
公募ガイドもご存じだそうで、「もうプロですから応募しなくていいですね」
と言うと、明るく笑顔で「はい」と答えてくれました。
松本清張賞選考委員 北村薫先生