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社員ブログ

講談社児童文学新人賞・絵本新人賞 贈呈式

2010-11-09

もう冬の足音がヒタヒタと近づいてきましたね。
冬に向けて超優良自家暖房材(脂肪)増産中の(石)です。

編集部では、12月9日発売の公募ガイド1月号の制作が始まり、もう1年が終わるのか!と驚愕の事実に、
愕然としています。
とはいえその前に、本日発売の12月号。
一足早くサンタバージョンのアングリー(とっても可愛い)が目印になっています!

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ちょっと遅くなりましたが、9月15日に開催された講談社絵本新人賞の贈呈式の様子を紹介したいと思います
同じく講談社が主催している児童文学新人賞の贈呈式と一緒に、
講談社内26階レセプションルームにて開催されました

26階の、スカイツリーがババーンと目の前に見える会場で開催された贈呈式には、
関係者、書店員など数多くの人が詰めかけていました

講談社児童文学新人賞児童文学新人賞に選ばれたのが
新人賞 「空打ちブルース」(升井純子さん)です。
この作品は、選考委員の中でもかなり賛否が分かれた作品だったそう。
たつみや章先生からは
「どう、説き伏せてでもコレを押す。と思っていた。主人公である恵順に惚れた。」とのコメントが寄せられる程、人によってものすごく愛される作品。

世に出たときにも同じように意見が分かれるだろうが、新人が問題をはらんで出て行くのがいいのではないかという意見のもと、新人賞として選出されました

主人公は世間知らずの高校生。
作者である升井さんは、元学校の先生で、今も非常勤講師を務めているそうで、小柄で笑顔の柔らかい方
ご自身の生徒に対しても“愛おしい”という言葉を使っていいたのが印象的でした
その思いが作品の根底にどーんとあって、それが今回の受賞に繋がったんでしょうね。

講談社絵本新人賞絵本新人賞に関しては、逆に満場一致で
新人賞 「ぼくとおおはしくん」(久世早苗さん)
が選ばれました。
こちらは、公募ガイド12月号「賞と顔」で紹介しています

この作品は5年前につくった作品を、少しずつ、少しずつ、作り直して完成させたとのこと。
その間に色々な人に見てもらい「皆様の力で作り上げたもの」とふんわり笑っていましたが、様々な視線が入ったからこそ「満場一致」での受賞だったんでしょうね。

自分の好きなものを詰め込んだという作品は、田んぼやちょっとした秘密基地、動物、友達との会話と表情。
私の好きなものもいっぱーい詰め込まれた優しい作品でした。

同賞では佳作も2点選出されています。
「てぃっしゅとしゅうちゃん」(伊藤美惠さん)
「はくぶつかんのりゅう」(田中泰宏さん)

伊藤さんは受賞を機に仕事をやめると決心
「野垂れ死にしてもいい!いえ、本当はしたくないですけど」と会場を笑顔にしながら、今後の作品づくりへの意欲を見せていました。

田中さんは、元は漫画家志望だったそうです。
なんとなく、ベルギーの作家エルジェの「タンタンの冒険旅行」に通じるような作品だったので納得
博物館や化石などが出てくる作品で、化石大好きの(石)としては、個人的に大好きな作品でした♪

受賞作品会場には、絵本新人賞の受賞作品(原本!)が展示されており、自由に見ることができました。

読んでいるうちに、