【表彰式レポート】第4回 女による女のためのR-18文学賞
2005年4月6日
【表彰式レポート】女による女のためのR-18文学賞
●内容 性全般をテーマにした未発表の小説を募集。「性」というテーマを幅広く解釈し、自由に書いた作品を。2005年1月中旬に最終候補作をウェブサイト上 で公開し、女性読者限定で投票が行われる。
●賞 大賞1編=30万円/ラスベガス旅行ペア4泊6日/体脂肪計付きヘルスメータ
ー/DVDプレーヤー
読者賞若干=10万円/香港旅行ペア4泊6日/同ヘルスメーターDVDプレーヤー
4月6日に第4回R-18文学賞の受賞式と懇親会が都内の某ホテルで開かれました。
“女性のための”文学賞のためなのかプレス関係者も女性が多く、審査委員の山本文緒氏、角田光代氏も出席されており、和やかで華やかな雰囲気の式でした。
今回の応募総数は433編。そこから最終候補6編を選出してネット上で公開、一般読者の投票を経た後、山本・角田両選考委員の審議の末、両賞が決定しました。
●大賞 南綾子(みなみあやこ) 「夏がおわる」
~本人コメントより~
この作品の主人公は、ある意味私の分身のようなものなのです。だから自分
の知らない多くの人に読まれるというのは、嬉しいというより恥ずかしい思
いがしました。でもこうして、自分の正直な思いを自分に対して誠実に表現
した結果、大賞を頂けることになり、書いてよかったと思っています。
読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。
●読者賞 松田圭(まつだけい) 「宇宙切手シリーズ」
~本人コメントより~
私がこの賞を頂けたのは一般読者の方が支持してくださったおかげです。
それがなにより嬉しいです。どうもありがとうございました。
~取材班のひとりごと~
受賞作品を読ませていただいたのですが、繊細で透明感のある文体が両作品とも印象的でした。男女平等と世の中は言いますが、やっぱり“女性ならではの感じ方”、“男性ならではの感じ方”ってあるものだし、そこは認めていいのではないかなと思います。この公募は作品をネット上で公開するという方法をとっているので、今後は更に多くの人に読んでもらえれば、と思いました。
第5回の募集要項は夏前には発表になるとのこと。公募ガイドにも掲載致しますので、皆さんも挑戦してみてください!