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社員ブログ

「JFAファーデザインコンテスト2010」 授賞式

2010-03-31

新しい出会いが多い4月ですね
暖かくなったと思ったら、すぐにコートが必要だったり、いま一つな気候が続いていた東京ですが、桜もようやく花をつけ始め、春はすぐそこまで来ています
3月19日(金)、「JFAファーデザインコンテスト2010」の授賞式に行ってきました
今回のテーマは、「まとう地球の恵み」
13歳~60歳の幅広い応募者。
そして応募総数3003作品の中から選ばれた最終審査通過作品30作品を、
実際に制作してファッションショー形式で審査が行われます。

ショー会場風景
デザイン画を元に制作された毛皮作品を身にまとったモデルたちがランウェイを闊歩します
デザイン画と実際制作された作品では、やっぱり与えられるイメージが違いますね
毛皮のもつ温か味や風合い色など、モデルが歩くたびに作品に込められた思いが感じられました。

テーマの「まとう地球の恵み」から創造された作品の数々は、
日本人の食卓には欠かせない存在の「米」を暖色で染色した毛皮で表現した作品や
「雨が大地に流れる様子」を丸くしたファーと細長いファーで表現した作品、
土に還すことができる天然素材の毛を大地に見立て、大地を身み纏っている様を表現した作品など、
個性が光り発想力の豊かさが表れた作品が多数でした

私が気に入った作品は…



優秀賞を受賞した林亜沙美さんの作品です
優秀賞作品
「毛皮の長さ、色の濃淡を最大限に使用し、暗い所と明るい所を長さ・色で表現した。服が自然と一体となったらどんな毛の流れや色合いになるのか?を表現した作品」だそうです。
トップとボリュームのあるスカートとのバランスが良くて、かわいらしくて好きでした

グランプリ伊藤裕也さん
そして、レベルの高い作品の中から選ばれた
グランプリは伊藤裕也さんでした
「雪舟の山水画から着想し、水墨画のもつ立体的な力強さをデザインに落とし込んだ。」
という作品です。


審査員にはドン小西さんこと小西良幸さん、岩谷俊和さん、廣川玉枝さん、原由美子さん、大塚陽子さんです
審査員の方々からは作品に対する講評が語られました
「すばらしい作品ですが、グランプリ作品の1つ不満なところはドレープの所。先日パリコレに行って来たので、レベルの違いを少し感じました。全体的にみると、トータルバランスとして、ファッションの見せ方、ヘアやメイク、そして足元まで気にすること、もっとこだわって欲しかった。」とおっしゃていました。

また別の審査員の方は
「先日私もパリコレに行ってきましたが、逆にレベルが高いと感じました。パリはとても寒くて、毛皮をまた着ようとマダムが言っていました。本来の毛皮を着るという実用性も兼ね備えた作品も今後期待します。」

小西さんは「自分がもう還暦の60歳になるので、私でも作れる作品ではダメ。新しく斬新な作品を期待していて、これは私は作れないなと思う作品が多くありました。」

美に対するこだわりが高い審査員の方々は、審査の最中は本当に真剣な目で作品をチェックしていました

受賞者のみなさん

ここから世界で活躍するデザイナーが誕生するかもしれませんね。とっても楽しみです

実際作品を近くで見てみると、袖を通してみたい・・・と思いました。
毛皮はやはり高級品でまだまだ手が出ませんが、いつかマダムになったら着れる機会もあるかもしれないと思う、編集部(矢)でした