カラーイメージングコンテスト2009 授賞式
寒がりのため春のポカポカ陽気が待ち遠しい編集部(矢)です
2月19日、エプソン「カラーイメージングコンテスト2009」の授賞式に行ってきました

写真、グラフィックデザイン、イラストレーションなど幅広いジャンルを自由に追求して制作されたデジタルプリント作品を募集したこのコンテストは、今回で16回目を数えます
国内外から集まった応募総数は2358名
審査員の先生方は、佐藤卓氏、藤原新也氏、藤井三雄氏、佐内正史氏、森山大道氏、大竹伸朗氏。写真家やアーティストなど豪華な顔ぶれでした
佐藤卓先生は「ここに出品されてくる作品は意図がわからないものが多いんだけど、魅力的な作品が多い。肩書きの違う他の審査員の視点で気づかされる作品もありました。」とおっしゃっていました。
藤原新也先生は「自分の個性、存在の違いを大事にしてほしい。そして作品そのものを超えるような人になって欲しい。」とおっしゃていました。
そして、グランプリ作品
は、谷川歩さんの「絵本」です
。
文がない絵本として、原爆投下シーンを絵で再現した作品です。もちろん本人が生まれる前の出来事で経験した訳ではないのですが、原爆のビデオを子どもの頃に観た恐怖が、今回作品を作る起点になっているそうです
ご本人にお話を聞いたところ
「子どもの頃に感じた思いのままを作品にしました。」とのことでした。
公募ガイド4月号(3月9日発売)の「賞と顔」のページで、記事が掲載されますので是非ご覧ください

そして、ひと際目にとまった作品は、大竹伸朗賞を受賞した小笠原翔さんの「SELF PORTRAIT」でした
MRIで撮ったという自身の身体写真を等身大の人体に等高線のように組み上げ、3次元に作り上げた作品です
お話を聞いたところ「半年がかりの制作で、1枚ずつカッターで切り抜いていく作業を繰り返し最後は手を傷めながらの作業でした。制作中、最初は恥ずかしかったですが、みんなに見られるうちにもう慣れました。」とのことでした
断面にはDNAの情報が書かれる細かさと自分を全部見せるという大胆さがあり、目を引いていました

審査員の大竹先生に「この日のためにTシャツを用意したので、サインをしてください。」
と言って駆けより会場を盛り上げていました


東京・西新宿のエプソンイメージングギャラリーエプサイトにて、
3月1日(月)まで受賞作品を公開しています公式サイト
ご興味のある方は行ってみてはいかがでしょうか
(矢)でした




