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社員ブログ

「第50回講談社児童文学新人賞」「第31回講談社絵本新人賞」授賞式  

2009-10-01

金木犀が香る秋になりましたね!
大忙しだった夏が終わり、ようやく一息つける今日この頃の編集部。ようやく花の香りを楽しむ余裕もででまいりました。

そして・・・長らくご無沙汰しておりましたが、公募の授賞式や美術展の内覧会など、これからブログにてどんどんご紹介してまいりますので、是非お楽しみに

さてさて、今回(石)が向かったのは護国寺にある講談社。
9月18日に開催された、「第50回講談社児童文学新人賞」「第31回講談社絵本新人賞」授賞式に参加するためです。

講談社の児童局の方々には、公募ガイドのYA文学短編小説賞などでも大変お世話になっています
社内は・・・広~い、大きい、綺麗、警備員さんがいっぱい あ!あの社員さん超美人
と、小さい頃から講談社の本が大好きでもある(石)は、内心大興奮しつつも、「仕事ー、私は仕事できてるんだ~」と自分に言い聞かし、表面上は冷静なふりをしつつ、講談社の26階にあるレセプションルームへ。

会場には、すでにマスコミ各社や、受賞者関係者など、多くの方が詰め掛けておりました。

先に記念すべき第50回を迎えた「講談社児童文学新人賞」の発表がありました。講談社児童文学新人賞
新人賞は「Our Smallest Adventures」(新木恵津子さん)
佳作には「草の上で愛を」(陣崎草子さん)
がそれぞれ選ばれました。

新木さんは、図書館や書店などに勤務されており、もともと本がお好きだったんでしょうね。私も書店で働いていたことがあるので、ちょっと親近感非常にしとやかな女性でした。
選評した金原瑞人先生からは、「下手な部分が印象的。あえて下手に書いているのか、もともと下手なのか・・・仲間でもない人たちが、仲間になるか、ならないかで終わってしまう。ダラダラと最後までいくのに、最後まで読ませる。そこに新しさを感じる」とのこと。
逆にここまで言われると読みたくなりませんか?

陣崎さんは、公募ガイドをご覧になったことがあるのだとか!
もともと絵を描いていらっしゃって、絵の方で講談社に持ち込みをされたことがあるという、行動的で、明るい方でした。
作品はとても良くできた作品、と金原先生も高い評価でしたが、上手いからこそ小さくまとまってしまって残念。という言葉がありました。


講談社絵本新人賞「第31回講談社絵本新人賞」に関しては、残念ながら新人賞は選出されず、
佳作にそれぞれ
「夢次郎だるま」(米澤章憲さん)
「ザリザニポン」阪吉章さん/阪幹子さん)
が選ばれました。
選評として、高畠純先生より
「新人賞となれば出版されるが、出版化するにはどうかということで、一歩欠けた。」と残念な声が。

受賞者の米澤さんは
「タイムマシーンがあったら、(選評を)教えてあげたい」と発言して、会場の笑いをさそっていました
阪さんは、ご夫婦の共同作で絵を描いたりお話を考えるのは旦那さんのほうで、奥様には出来上がった作品を相談して、色々意見をもらっているのだとか。
会場にはご家族揃っていらしていて、とても可愛いお嬢様が一緒に壇上に上られていました。お嬢さんたちへの想いも作品づくりに生きているんでしょうね

パーティの様子式後は簡単な立食パーティーでした。
講談社の方や受賞者の方々、またYA文学短編小説賞で審査員を務めていただいている梨屋アリエ先生にご挨拶も済ませ・・・。
後は、とりどりのゴチソウの山を、おいしくいただきましたー
ゴチソウサマデス。

さて、自分だけいい思いをしては大変失礼ですので、ブログ読者の方に耳寄り情報です。
それぞれ選評してくださった先生方より、求める作品へのコメントを。

児童文学新人賞「時代の大きな流れもあって、中高生向けの作品の作品が多い。逆に小学生向けの作品は穴場かも。またエンターテイメントも少ない」
絵本新人賞「アイデア関係の絵本があってもいいのでは。例えばある言葉をキーワードとし、それを元に展開する物語など、次の可能性を感じる作品があれば」
とのことでした。

また、講談社児童文学新人賞が50回目、とのことで、過去の受賞者の方々が数多く参加されていました。
代表して松谷みよ子先生からお言葉がありました。今までもらったアドバイスで一番残っている言葉だそうです。作品を書く上で、長くても短くても、どんな作品であっても必要なこと。
非常に印象深い言葉でした。その一言をこのブログの締めにさせていただきます。(石)

「人生をお書きなさい」