第8回女による女のためのR-18文学賞
4月22日(水)、「女による女のためのR-18文学賞」の贈呈式に行ってきました
編集部の(澤)(石)と共に、新人のわたくし(矢)もついていきました

会場である新宿の京王プラザホテル44階へ。
44階の高層階ということもあって、新宿の夜景を見下ろしながら受賞者を待っていました。
遠くには東京タワーも見えビル郡の夜景も今日はどこか妖艶に感じる?

この贈呈式にふさわしいシチュエーションです

今回の応募総数は494作品
応募者の年齢は下は17歳から上は69歳まで
だいたい20代、30代からの応募者が多数占めているそうです。
選考委員は、唯川恵さん、山本文緒さん、角田光代さん。
そして、最終候補6作品の中から選考委員より選ばれた大賞作品は
「ミクマリ」 窪 美澄(くぼ みすみ)さんでした

選考委員の唯川さんのコメント
「人物を平面ではなく立体的に捕らえ、きわどい場面描写でも、とても品がよく書けている。青春そして成長小説である。」

また、選考委員の方たち皆さんがタイトルである『ミクマリ』の意味とは何だろう??
と、各々調べたことをおっしゃってました
総合的にまとまると、
諸説あるが、
ミクマリ→みくまり→みこもり(御子守り)に発音が通じるというので
子育ての神として信仰されるようになった。そうです。
さて作者の方の意図は??

フリーのライターとして仕事をしているという受賞者の窪さんは、
ワンピースにパンツという服装で現れました
雑誌の記事を載せるには限界があり、自分の書きたいものをと
小説を書きはじめたそうです。
「ものを作ることは楽しいです。ただ、性について書くには勇気がいることでした。
35歳から小説を書き始めて一歩一歩階段を昇るように歩んできたが、今後も1段ずつ階段を上っていきたい。
受賞作『ミクマリ』は安産の神の名。この題で賞を取ったので神の名のお礼にこれからも書いていきたい。」
とのことでした。
なんと高校生の息子さんもいらっしゃるそうで
わたくしビックリしました
そのフェミニン
な雰囲気はとても大きなお子さんがいるとは、思えませんでした。
女であり母である作者に、想像力を掻き立てられたので、是非読んでみたいと思いました

受賞作は「小説新潮」6月号(5月22日発売)に掲載されるので、興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか。



