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社員ブログ

言葉処 其の73「ものの名前 氏名編」

2009-01-20

あるとき電話で名前を聞かれ、「森清」と名乗ったところ、「森という字は?」と言うので「木を三つ」と説明した。「きをみっつですか」訝る相手に、「そう。それにサンズイに青」と言ったところ、送られてきたDMには「森清光」と書かれていて笑ってしまった。「木を三つ」が「清光」に聞こえたらしいのだが、それにしても「光」の字はいったいどこから出てきたのだろう。



電話で漢字を説明するときなどは、たとえば「青山」なら「青は色の青、山は山川豊の山」などと色や人名などを出して言ったりする。以前、問い合わせがあり「さいか」と言うので、「雑賀孫一の雑賀ですか」と言ったら一瞬で通じた。この手でいくなら「森は森進一の森、清は山下清の清」と言ったほうがよかったと思うが、ただ、引き合いに出した人物を相手が知らないと困る。



それならばと「森はWood」のように英語で言う人もいるが、これも必ずしも万能ではない。たとえば「かわはRiver」では「川」か「河」か分からず、「おかはHill」では「丘」か「岡」か分からない。英語と言えば、外国人名の場合も事情は同じで、「プロ野球選手のローズと同じ」と言われても、バファローズならRhodes、ベイスターズならRoseだからフルネームでないと区別がつかない。



フルネームでも、引き合いに出した人物が「真弓真由美」だったら「真弓」か「真由美」か分からない。辰己辰美、渥美敦美、勝見克美、三木美樹、三波南、里見聡美、三輪美和も。分からないと言えば、ハリソン・フォードとジョージ・ハリソンが結婚したらハリソン・ハリソンマイケル・ジャクソンとジョージ・マイケルならマイケル・マイケルで、こちらは姓と名の区別がつかない(黒)